神経内科医の今後―日本の高齢化社会と密接に関わる神経内科医

神経内科医に関する話題で盛り上がることがあるとすれば、その一つは日本における2025年問題、つまり超高齢化社会との絡みではないでしょうか。
認知症患者を筆頭とする、様々な医療ニーズが高まり続ける中で、脳や神経系に関する疾患も右肩上がりになるのではないかと睨まれていますが、その中で需要が高まり続けているのが神経内科医ということです。

平均高齢化率が25%に迫っているこの日本では、脳卒中やパーキンソン病など、「脳の老化」と呼ばれる疾患の増加が見込まれているため、神経内科疾患に遭遇する機会は非常に高まってくると言われています。
このような時代の流れの中では、これまで以上に神経内科医が必要とされるケースが増えるのでは?と見られています。

そこで、高齢化社会と神経内科医の関係について、もう少し掘り下げてみたいと思います。

高齢化社会が進む日本において神経内科医は貴重

来る超高齢化社会によって、神経内科医の需要が高まるのは間違いありませんが、具体的にはどういったところで需要が高まるのか、皆さんはご存じでしょうか。
神経内科医として既に勤務されている医師のみなさまであれば容易に察しがつくでしょうが、主にリバヒリテーション病院、脳神経系の病院、在宅医療などにおいて需要が増加していくだろうと言われており、現に今の段階においても既にその需要が増加傾向にあると言われているのです。

認知症、てんかん、その他の脳に関連する疾患などに対応する事が可能な神経内科医は、これから迎える超高齢化社会において、決して外せない存在であることは間違いなく、とても貴重な人材と言えます。
今現在においても全国的な需要を満たせるほどの医師数がないと言われており、求人は日本全国において殺到しているような状況なのです。

神経内科医自体の高齢化も進んでいる

一方で、実は神経内科医そのものが高齢化しているといった話も出ています。
あるデータによると、2004年時点では平均年齢が42.1歳と、全32科目の中で7位になっていた医師たちが、10年後の2014年には45.4歳となっており、40科中では17位にまで落ちていたのです。

わずか10年間で3歳強高齢化が進んだわけですが、全体としては1.5歳しか上がっていないという事実を踏まえると、神経内科医の高齢化が異様な速度で進んでいる事が分かり、一つの問題として危惧されているのです。

このような状況となった理由としては、そもそも神経内科医を志望する若手が少ないこと、また、ベテラン医師が転科することで神経内科医になっている、というものが予想されています。